会長・理事長挨拶

会長挨拶


まず中部デザイン協会が誕生してから70周年記念を迎えるに当り、わが国で最初に出来たデザイン協会としての歴史を振り返り、その背景を考えてみたい。
1945年我が国の戦後の廃墟の中から社会経済を復興させるには、まず産業貿易を促進せねばならないとの、政府、経済界の要人達はまず海外との貿易を促進することが急務と考え、まず生活用品を主体とし真空掃除機、ガスレンジ、家具雑貨、陶磁器、等を貿易の対象品として、そのデザイン向上に重きをおき、生活用品振興センターなど設置してデザインの啓蒙を図ったものであった。
当時はデザインと言う言葉がまだ認知されていない時期だったので、価格の安い粗悪品などが市場に出回り、さらに、欧米諸国から我が国のデザイン模倣品などが指摘され、苦境に強いられた事が思い出されます。 
1951年アメリカから帰国した松下幸之助が「これからはデザインの時代哉で」という有名な言葉は我々の心に響いています。
この様な背景下にあった時代に当時の愛知県知事の桑原幹根氏、通産省工業技術院産業工芸試験所の所長を歴任した斉藤信治氏が愛知県工芸試験所所長としても、産業のデザイン啓蒙促進として両名が中心となって中部デザイン協会を設立しました。この意義は我々でデザイナーにとって、いやデザイン界にとって、大変大きなエポックとして、捉えなければならないと思います。 
現在社会には専門職のデザイン団体としてインダストリアルデザイナー協会、インテリアデザイナー協会、グラフィックデザイナー協会、クラフトデザイナー協会等幾多のデザイナー協会が存在しています。しかし全てが職を専門とするデザイン分野の協会団体であって、上記しました様に中部デザイン協会(以下CDAという)は発祥の原点が異なる事に注目して頂きたいと思います。 
従ってCDAの会員は建築、プロダクトデザイナーだけの会員ではなく、各分野のデザイナー、そしてデザイン教育に携わっている教育者、大学の先生、学生、企業の皆様が所属しています。中部地区は我が国の1/10の生産高を生産する地域と言われて、我が国の中核産業であるトヨタ(株)、三菱電機(株)、等の大手産業の他、家具、陶磁器、繊維等幾多の産業が存在しています。世界三大デザインイベント、工業デザイン(ICSID名古屋'1989)、建築インテリア(IFI名古屋'1995)、グラフィック(ICOGRADA名古屋'2003)の国際デザイン会議がこの名古屋の地で開催されたことを忘れてはならない事です。
CDAは2020年で創業70周年を迎え、個人、法人を問わず会員の展覧会、講演会、懇親会など計画されていましたが、世界を苦しめているコロナ禍のため、開催を一年延期の今年2021年に開催予定で進んでいます。社会を明るい未来を築くデザイン、ぜひ皆様のご参加ご支援を願い私の挨拶の言葉と致します。 
 
中部デザイン協会
会長 宇賀 敏夫

理事長挨拶


中部デザイン協会(CDA)は、平成28年度も定時総会の記念講演会「国産旅客機開発に貢献するデザインの役割」を始めとして、「セーリングクルーザー乗船と交流会」や「キャンドルトレイ上絵付け講座」「キャンドルつくり講座」といったデザインワークショップ事業の実施。一泊二日で実施した「駒ケ根研修ツアー企業訪問会」、一昨年CDA65周年記念展覧会として開催した会員活動作品展出品作品をベースに改めてセントラルパーク・セントラルギャラリーで開催した「中部デザイン協会会員活動展」、企業経営者を講師に迎えて実施した「CDAデザイン講演会・交流会」など、多彩な事業を展開いたしました。いずれの事業も多数の参加者を得て成功裏に終了することが出来ました。
これもCDA事業の企画力が、正会員並びに法人会員を始め一般の方々にも理解と評価され、多くの方々に参加していただいたものと思われます。29年度も理事会・各委員会が中心となり、事業を展開しています。具体的には、CDA理事の一人ひとりが、16の事業委員会の委員長(リーダー)となり、委員とともに魅力的な新たな事業を企画・推進しています。各事業の実施に当たっては、28年度同様、出来るだけ多くの会員や一般の方々に「参加いただける」、「参加したい」事業を企画・展開していく所存です。
そして事業企画に当たっては、CDAの特色である法人会員との連携や教育機関・学生の参画も年頭に事業展開を図っていきます。またCDA事業に仕事やその他の事情で参加できなかった企業や会員の方々にも、ホームページや機関誌の充実を図りCDA事業の魅力を伝えていく所存です。当該年度の事業計画の実施は勿論、この先期待される事業や3年先に迎える「CDA創立70周年記念事業」についても俯瞰して企画していきます。
このほか、CDAが構成団体となっている中部デザイン団体協議会(CCDO)との事業連携を図り、事業の輪を広げるとともに、会員、一般に向けて効果的な事業展開を目指していく所存です。理事・委員各位のご活躍と会員各位のご参加、ご協力を期待するものです。
 
理事長 森本 健