名古屋女子大学・名古屋女子大学短期大学部 令和5年度卒業制作

目と耳で感じる転がる木製玩具―海を転がる二重らせんタワー―

 
音や見た目を工夫し子どもが主体的に遊びたいと思えるような玩具です。ボールを転がして遊ぶことができます。自然の法則に沿った、二重らせん構造に着目して製作しました。スロープの内側と外側でボールが転がる方向が逆になり、交差しながら落ちていく様子を見て楽しめるようになっています。またスロープ部分に工夫を施し、さまざまな音が出るようにしました。ボールの大きさ、速さによって音が変わるため耳で楽しむことができます。
 
作者名:鈴木友唯
[名古屋女子大学 文学部 児童教育学科 幼児保育学専攻4年]
担当教員:渋谷寿


野生のカラフル動物園

 
見ているだけで楽しい気分になれる、楽しい時により楽しくなることをテーマにクレパスで描きました。動物たちは自分が見たままに描き、元気で明るいのが取り柄の自分を表現できるよう卒業論文、授業を通して学んだクレパスの特長を活かし、たくさんの色を重ねました。また、背景を赤にしたことで、動物をより際立たせた絵本の中のような不思議な感覚を味わうことができる作品にしました。
 
作者名:清水香那
[名古屋女子大学 文学部 児童教育学科 幼児保育学専攻4年]
担当教員:堀祥子


継承と創成-やきもののまち常滑における 地域資源をつなぐ提案-

 
愛知県常滑は日本六古窯の一つとしても知られており、旧市街地には伝統的な景観が広がり観光資源として活用されています。近年、中部国際空港(セントレア)が開業。新住民の増加から旧市街地の周辺には新しい街が生まれつつあります。本計画は近年、再開発により空地となった常滑駅前に伝統産業を新たな形でつないでいくための事業創出の場と住民と観光客、既存住民と新住民が交流する場を常滑の伝統的な景観をつないでいく形で設計しました。丁寧なフィールドワーク調査と住民ワークショップへの参加から常滑らしい空間特性を持つ施設としてデザイン。旧市街地と新市街地をつなげ、景観や文化、産業を新たな形で次世代に継承していく空間を計画しています。
 
作者名:梅本美波
[名古屋女子大学 家政学部 生活環境学科4年]
担当教員:松村哲志


コミュニティ

 
花は人を表し、花をつなぐ線で服を作りたいと考えてデザインしました。異なる色、形、大きさの花は人びとの個性を表しています。花をつなぐリボンは着装した時に揺れて「人と人のつながり」を表現することを目指しました。配色やリボンの長さに配慮して、ケープとスカートを制作しました。
 
作者名:小笠原さくら
[名古屋女子大学短期大学部 生活学科2年]
担当教員:小田久美子


生への執着

 
戦地となった街の住民をイメージしデザインしました。無慈悲や悲しみをモノクロの配色で表現して、戦火や涙、笑顔のマーク、渦を巻く目のモチーフでドレスを装飾して混乱する人びとの複雑な心境を表現しました。モチーフは黒と白の配置を考えてドレスに縫い付け、右半身の装飾は新聞の裏面に織物の接着芯をつけて補強して制作しました。
 
作者名:古橋咲季麗
[名古屋女子大学短期大学部 生活学科2年]
担当教員:小田久美子

※上記作品は、越原記念館企画展「学生作品選抜展2024」(2024.3/9~8/11)にて展示していますので、
ご来館をお待ちしております。
https://www.nagoya-wu.ac.jp/about/tenji.php