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中部デザイン協会 【レポート】 講演会・セミナー

平成20年度中部デザイン協会記念講演会レポート

演題:「ペルソナとシナリオの概要と実践」

講師:山崎和彦氏 千葉工業大学工学部デザイン科学科 教授
日時:平成20年6月21日


講演要旨   広報委員会 和田眞爾
◆I社に在籍したときの経験
  • コンサルタントを長期に活用していた
    社員はよく変わるが、コンサルタントは長い経験があり、信頼があった。
    デザイナーの長い経験的手法は結果として、論理的手法と一致している。
  • 成功の経験を手法化
    コラボレーションで開発を行う場合、共通プロセス、手法を持つことが重要である。
  • I社は不況を乗り切るため、カード会社より、社長を迎える
    顧客満足を第一とする企業に変化した
    (例)携帯は使いやすさと満足度で評価される
    満足度調査:S社68%(また買いたい) H社 17.8%
    対象ユーザーのデザインの好みを調べ、理解することが大切
    関係者共通の理解を得ることができる(ベクトルを合わせること)
    チエック&ゴー:評価を早い段階で行う
    客先にスケッチの段階で提示、評価を得、フィードバックを行う
    コンセプト、シナリオの修正
  • コスト、時間を考慮するとどの手法が有効か
    成功の手法を活用すべき
    (経験の過程を分析し、手法化、プロセス化すること)
◆売れる要素
  • 高い満足度は再度購入に繋がる
    満足度は:経験した結果で評価(決して、CMではない)
    友人の経験による評価(口コミ)も購入につながる
    満足度の創出はデザイン、設計が中心となる
  • 対象ユーザーの設定が重要
    理解 ⇒ 調査により得られる
    表現 ⇒ ユーザーモデルを作る ⇒ ペルソナ手法(共通の手法とする)
    調査結果を人物像として表現 Goal directed design “シナリオ”
◆ペルソナの定義
  • 何をすればうれしいか、喜ぶか
    目標の設定がしてあるシナリオ
    達成のための方法の記述がシナリオ
  • シナリオ設定
    100%の満足より10%の人の100%の満足を追求
    例:キャスター付きキャリーバック
    パイロット、スチュワーデスの限られた役割に満足を得る製品として開発
    現在では幅広く人々が使用している
  • ペルソナの作成
    目標とシナリオが記述されたものである
    例:60歳定年男性x氏の像
    生活の目標 魚釣りを楽しむ
    シナリオ:(アクション)釣りの計画、魚釣り行動 (イベント)ホームページに釣の成果を載せたい
  • ペルソナのポイント
    対象者に命名する
    画像を与える:シーン、もの
    ユーザーの声を基本にする
    ディープインタビューにより、質問者の忍耐と発見、深く質問し本音、ユーザーの潜在的欲求を引き出す
    ユーザーの基本的条項
    役割
    目標
    ゴール
    ユーザー像の理解
    コラボレーションの促進
    創造的デザイン
    ユーザー評価
    営業
    販路
    サービス
    開発会議
  • ペルソナルームの活用
    空間を構成し、道具を集める、体感をする
  • 製品コストの重点配分
    ペルソナに応じて配分する
    機種を絞り込む際、ペルソナにより、選択と集中を行う
    ☆部分の魅力化
    ☆ベースのプラットホーム化(共通化)を推進
    コスト1/4  売上アップを実現

機能的満足度に加え、気持ちへの満足度を追求する必要がある

以上



感想
 商品開発のターゲットを絞り込む際、調査・分析の手法の一つとして、特定の人物を掲げ、彼の人生の目標を想定、そのための行動、手段をシナリオ化し、必要な製品・道具・空間を定義していく手法の紹介である。
“全ては一つに通じる”ではなく、“一つは全てに通じる”の実践を目指すものと考えられます。一つを追求するリアリティーが全てに通じるキーとなると考えられます。
和田眞爾

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